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プロフィール

榊山裕子 

批評家・文筆家

芸術批評
ジェンダー・セクシュアリティ論
人形文化研究
精神分析研究

 
 
榊山裕子


批評家・文筆家

 

芸術批評
ジェンダー・セクシュアリティ論
人形文化研究
精神分析研究

 

 

榊山裕子(さかきやま ゆうこ) 初期の仕事の一部は本多裕子(ほんだ ゆうこ)名
 
大学卒業後、フランス絵画を扱う画廊で、仏語翻訳、図録制作、解説執筆に携わる。また『カメラ毎日別冊 マン・レイ』の翻訳をきっかけとして、写真評論家・西井一夫編集長のもとで『カメラ毎日』、『昭和史全記録』 、『毎日ヴィジュアル年鑑』等の編集、翻訳に携わるかたわら、「フェミニズム批評の現在」をはじめとして、芸術批評、ジェンダー論の執筆を開始。
 
1997年より創作人形専門誌『DOLL FORUM JAPAN』の執筆、編集に関わる。1999年より同誌に美術家ハンス・ベルメールと日本の球体関節人形についての論考「ベルメールから」を長期連載。「ベルメールの新世紀」(『ユリイカ』)、「アート界の人形たち」(『美術手帖』)、「彫刻と人形「再考」」(『DOLL FORUM JAPAN』)など人形と美術を巡る論考、「球体関節人形の系譜」(『プリンツ21』)など球体関節人形を中心とした人形についての論考を各誌に執筆。また現代日本文化と人形との関係について、「ちっちゃな世界:人形「カワイイ」路線から変化」(朝日新聞)などの取材を受ける。2023年には、BSフジ・科学ドキュメンタリー番組『ガリレオX』「人間にとって"人形"とは何か? 文学・美術・生活の中に息づいてきた人形たち」に出演し、美術家・ハンス・ベルメールと、土井典など現代日本の創作人形の影響関係について解説。
 
2001~2002年に公開セミネール「人形の身体論ーーその精神分析的考察」の運営及び講義編集(のちに『人形愛の精神分析』として青土社より出版)。2003年より2020年3月まで日仏会館(東京・恵比寿)で精神分析医・藤田博史による精神分析の公開セミネールの運営及び講義編集に携わり、セミネール及び精神分析を紹介するウェブ・マガジン『セミネール通信』を責任編集。セミネールの理解の一助として「図解 基礎からの精神分析理論」を執筆連載。また2020年4月以降コロナ禍で中断していた公開セミネールが、2023年6月より再開したのに伴い、ウェブ・マガジン『セミネール通信』編集及び配信を再開し、現在に至る。
 
女性と人形の関係や日本社会における「人形」の特異な位置づけについて、日本文化論とジェンダー論の観点から考察している。また欧米の芸術批評やジェンダー・セクシュアリティ論にみられる精神分析の影響、「他者の時代」から「多様性の時代」への言説構造の変化等を踏まえて、芸術批評、ジェンダー・セクシュアリティ論、人形文化論を展開している。
 
現在、人形作家、造形作家、美術家の土井典の再評価のため、評伝を準備中である。
 
NPO法人現代人形文化研究会理事